熱間圧延鋼板と冷間圧延鋼板の主な違い: 製造プロセス、物理的特性、用途、表面品質。

生産工程
1. 熱間圧延板：熱間圧延板は、連続鋳造スラブまたは初期圧延スラブから作られ、ステップビーム加熱炉で加熱された後、粗圧延機と仕上げ圧延機で圧延されます。熱間圧延板の圧延温度は高く、変形抵抗が小さく、大きな変形量を達成できます。熱間圧延板の厚さは、通常1〜20 mmです。

2. 冷間圧延板：冷間圧延板は加熱工程なしで室温で圧延されます。冷間圧延板の厚さは薄く、通常は0.18mmから数mmです。冷間圧延工程はより複雑で、複数の矯正および平坦化工程が必要です。

物理的特性
1. 強度と硬度：冷間圧延板は強度と硬度が高いですが、冷間加工硬化により靭性や塑性指標が低下し、打ち抜き加工性が悪いため、単純な変形を伴う部品に適しています。熱間圧延板は硬度が低いですが、延性が良いため、大きな変形を必要とする用途に適しています。

‌表面品質‌:

1. 冷間圧延板の表面は滑らかで寸法精度が高く、表面品質に対する要求が高い場合に適しています。
2. 熱間圧延鋼板の表面は粗く、寸法精度は比較的低い。

アプリケーション
1. 熱間圧延鋼板：主に鉄骨構造物、橋梁、船舶、車両、および優れた延性が求められる用途の製造に使用されます。

‌2. 冷間圧延板‌: 自動車製造、電気ハウジング、建築装飾など、表面品質と寸法精度に対する要求が高い用途に適しています。